デフレスパイラル（ＦＡＸ通信Vol.19より）

デフレスパイラル・・・私が初めて聞いたのは２０年くらい前だったと記憶して居ます。当時がそうだったというのではなく、不景気になると物の価格が下がって売れはするけれど利益が出なくてさらに不景気になる。「スパイラル＝らせん状」ということでした。

先日の新聞記事に、大手回転ずしチェーンが「値下げ戦略に転機」と出ていました。あるチェーン店は１０５円から９０円に値下げして居たのを１０月で原則中止。別のチェーンも関東一部地域での値下げを１１月終了・・・とか。リーマンショック以来の値下げ競争・・・売上には一定の効果は有っても「利益に貢献しない」ということが大きな原因なのですが、仕入れや食材の確保難が最も大きな要因になっています。
今までの物を使って価格を下げることはかなり難しい事なのですから・・・今までと異なった産地や商材を確保しなくてはならないから世界各国に出向いていろいろ物色して新食材の確保が話題になりましたが・・・今では限度も有ることですから、今回のように「必要以上の値下げ競争の見直し」となって居るのではないでしょうか。

店舗内装や人件費や物流等に気遣って何とかコスト削減に寄与すべく努力は今後も必要ではありますが、衣料品の某社のように「生産過程」から根本的に開発（？）して超安価な商品を販売できるようには飲食業界はなり憎いのですから・・・《…以下略…》