第151回　「今津久雄的こころ」　　　　令和　7年2月10日 　　　　　　　　　　　　　　　　　外食経営塾塾長　　今津久雄　 　

　数日前、外食経営塾で「サイゼリヤ創業者・正垣泰彦様」のお話を伺いました。毎回刺激的で参考になるお話が沢山あり幸甚でした。「お客様第一主義」「会社の成長は社員の為」頭から離れません・・・前職時代、私も「店はお客様のために有り」「会社は社員のために有り」「人生は自分自身の為にある」（自分だけの為ではない）と「３本の心」と称し従業員に吹聴していました。何か有ったときの判断は「お客様を第一に考え判断する」店側や従業員からの発想で判断してはいけない・・・と。例えば「店でお客様がつまづかれた」場合、お客様自身の問題として感じるのではなく「店に来られなかったら、つまづかれていないのだ」と感じて対応することが第一歩なのだ・・・と。かける言葉や対応、姿勢に現れてきます。メニューや出店等も「お客様なら・・・」と考えて実践するということでしょうか（これには、さすが僕自身、自己判断の大きさが反省されますね～～）

　そして会社が大きくなれば「社員の為に」を考えて、将来性や各自の個性発揮や福利厚生等々を可視化してゆくことが大事でしょうね。

当時最も苦労したのは「人材確保」だったと記憶しています。深夜まで営業の店舗多く「常習手不足」でしたから（今もその傾向ありますが）高校時代の後輩で東京に進学の大学生バイトを複数名採用。延長バイトで終了後一献食事に・・・の繰り返しでした。

当時の新卒募集解禁の７月１日は夜行で仙台まで行き、レンタカーで５泊での宮城・岩手・青森・秋田・山形の高校数十校周りと、従業員の実家へ挨拶廻りで採用活動でした・・・

６月病（当時はそう言われ、今は５月病？）を克服しようと、新入社員の卒業校の先生をご招待、辞めたくなり始めに「定着指導会」と称して昼食ご馳走（飲食店の強みでしょうか？）職安から「解禁前に先生方を集めるのは違反行為」と・・・募集では有りません。辞めさせないための「定着指導のお願いです」・・・と。説得し「監視に来てください」とご招待しました（来られませんでしたが。後日参加先生方の名簿を提出しました）制服時代の卒業生と、３ヶ月で会社の制服の卒業生を見る目は歴然と異なり、助言や提言をしていただく先生方も多く効果は有りました。同様「保護者会」（秋）も実践しました。今朝自宅での子供さんと午後の制服姿の差に涙されるご父兄は多くおられたのが記憶にあります・・・ノリで子供さんにお酌をさせましたら、号泣されるお父様も・・・（保護者を味方にできました）