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57の会 FAX通信 vol.188 2024年4月20日 (株)コミュニケーションオフィス57 代表取締役 今津久雄

3代目の重要さ・・・

 先月号、いきなりステーキ創業者一瀬邦夫様の「外食経営塾」楽しかったです。他には出ていないような、退陣秘話も赤裸々に・・・その後の「独立」「厨房に立つ」最高の81歳・・・と。

 東芝が、外資に売却・非上場会社になるようですね。DHCというサプリ・化粧品がメインの会社(売上1000億円以上)がオリックスに買収された・・・このDHCは創業者吉田嘉明氏の超ワンワン経営で有名だった。私はたまたま、吉田氏の近くに居る人とのご縁で「クラフトビールの事業」で少し関わりがあった(結果商機には繋がらず)色々な事業拡大は、殆どが独断だったとか?

 昔と今とは、時代が大きく変化しては居ます。澁澤栄一のように500社の会社を設立し、今尚多くの企業が大企業としても残っては居ますが、すべてを身内が継承しているわけでは有りません。又、起業したときは「大企業に・・・」という目標を持って居た人はさほど多くないのではないでしょうか・・・企業が大きくなるに連れ「将来像」を描き始めてゆくのではないでしょうか・・・

 前職起業の父も「大きく」「有名に」とは思っていなかったのでは無いでしょうか?まず「自分に適した場所」(居場所?)から?若くして区長になり、更なる政治の道か、大阪で城崎の観光案内所・・・かを選んだのではないでしょうか?そして、現在の姿になるのですが、ある程度軌道に乗り始めた頃「道頓堀商店街の会長」の声かかるも断りました「会社一筋」に徹したのでしょうね。

 企業間の考え方や、経営者の考え方で「大きく左右する」ことはやむを得ませんが、その「経営者がどう、如何に考えるか」が大きな問題だと思うのですね・・・本人第一主義か社員第一主義か・・・が大きな分岐点です(無論顧客第一主義も大事ですが、運営上は先の2つ)それによって「拡大」「拡充」「拡散」になってゆくのです。先代からの「自動的引き継ぎ」で「意識の低い経営者」「現況把握でき得ていない経営者」は安易に「売却」「N&A」的に走りがちになります。存続後の自己能力に左右されることなく、努力を怠り・・・責任回避・・・的にですね。

 追伸

3代目がその後を大きく左右する・・・2代目は初代を目の当たりにしていますが、3代目は真の姿は目の当たりにしていないことが多い・・・徳川家の3代将軍家光の力量で15代までの長きにわたって継承の地盤を作ったと言われていますから・・・

 追伸

 DHCという社名は「大学翻訳センター」の略語で、もともと翻訳業がスタートの会社でした。そこから吉田氏の思いつき、先取りで色々食指を伸ばして拡大されてきました。

 澁澤栄一氏の墓が我が家の近くにあり、散歩がてらよく墓参してきます。また、野口英世の像・樋口一葉記念碑も有り、同様に・・・「祈願」しによく参ります・・・