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第140回 「今津久雄的こころ」     令和 6年 3月10日                  外食経営塾塾長  今津久雄   

 先にも述べましたが、熊本・ニセコでは、海外企業や投資の影響で雇用賃金高騰・・・時給2000円~2500円とか?東京都よりも高額時給。それでも「手不足」だとか・・・驚きですね。

 いつも申しますが、飲食業界は慢性手不足。これは経営者の責任。業界全体の「考え方」「対応の不可」が原因なのですね。仕事的には日常生活が職務内容、特別な能力不要(調理師免許なくても開業可能。唯一人間性は重要)だから、多分に「意欲的に参入者が少ない」という現実です。逆に独立・自営には近い業界ではありますが・・・

 今、時間給に差をつける「時間帯」意外に「能力」を明確にする店が増えてきたようですね「英語力」とか「明確に他のスタッフと区別できるような能力給」で、他のパートさんを納得させ、同じ職場で就労に問題が出ないように・・・他に「レジ」「事務」「調理・ホール兼務」とか色々でしょうか?

 思い出します・・・40年前・・・歌舞伎町店本館(昼から深夜営業)の横路地3軒隣りに別館を開業しました(僕の寮の階下)本館との「差別化を意識した店でした」営業時間17:00~23:00。子供さんお断り的な雰囲気に。ゆったり席と個室。メニューも本館より100円高(食器を変え、雰囲気はには差を)そして何より「パート店員さん(女性のみ)時給を1000円で募集(本館は800円程度でした)ただし、「交通費無し」「従業員食堂利用不可」「1日4時間勤務」として、本館パートさんとの差をつけ「納得していただきました」(当時、本館のパートさんの本音は???未確認でしたが)結果は、応募多数(洗い場等のバックヤードは本館と同給与)接客専用業務しかも「意識高い人の応募の記憶があります」

 折からの、第二次オイルショック下にもかかわらず、本館の売上も下がらずに別館分丸々加算の業績でした・・・これが、後の新宿本店の開店に大きな影響をしたことが思い出されます・・・

 他のパートさんや社員さんへの「影響は考慮必須」ですが「能力別時間給」を「明確な判断基準」で行えば「就労意識も能力も」区別できるのですね。

 日常生活の延長上の職務・・・と安易に雇用しよう。できる・・・経営者の自己判断が手不足の要因となっているのではないでしょうか?各企業・店舗が「営業目的」「就労目的」を明確に確立してゆけば、将来を可視化して「就労者の未来を見せてあげれば」・・・と。