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第124回 「今津久雄的こころ」     令和 4年11月10日                  外食経営塾塾長  今津久雄  

 ツイッター社が売却された、途轍も無い額で・・・イーロン・マスク新オーナーに社員の半数近くが解雇、見直し経営が始まったようです(真実や詳細は知りませんが)創業者4人で15年ほど前に起業した世界的企業だ。その会社を売却・・・信じがたいことのように思えるのですが・・・企業・事業の最大商品は「会社」という証なのでしょうか?経営者も「投資家」的に見ているのですかね?

私は、飲食業しか知りませんが前職時代、入社当時朝9時から出勤、深夜2時まで勤務でした・・・3ヶ月程度で「職場放棄的に退職」してしまいました。色々あり再入社して35年勤務。その間第一「店の売上」第二「就労条件の向上」でした。幸いお客様には徐々に認識を得て「出店」をしながら、種々挑戦の日々でした。今で言う「ブラック企業(業界)」であったことは間違いありませんでした。就労意識も雇用意識も低かったからでしょうか?・・・好業績にして好条件雇用・・・夢でしたね。徐々に条件改善にはなってゆきました、辞めない会社ともいわれてきました。それもこれも「社員第一」から生まれて「会社売却」が目的ではありませんでした。

 昨今飲食業界もM&Aで売却はよくある話ではありますが、起業のときから「大きくして売る」という人は居たのでしょうか?「店を大きく」「社員を喜ばせる」ではなかったのでしょうか?

 商品開発や、企業内開発や、出店、新規事業、周辺事業・・・的に進めてゆくのが良いのではないでしょうか?いつも言いますが「飲食業は日常生活の延長線上」です。特殊な能力は不要なのです。人間性だけなのです・・・今ある状況で「如何に改善・開発」してゆくかと言うことが経営者の責務だと思います。

 本業(主事業)だけで壁に突き当たったら、周辺を見渡して「方向転換」することもやむを得ないことも有るのです。行く先のゴールはひとつなのですから。必要以上に「門戸を狭くしたり、絞ったり」する必要は無いのです。今現在関わる社員の力を出し合って壁を乗り越えることが大事なのではないのでしょうか!意外に「できる事業」ありますよ・・・又、例え「現業がうまく行っていても、安心はできない」「3本足経営」が大切なのです。安定させる為にです。その為にも、周辺、関連事業から模索してゆくのです・・・新規店舗を何年も出店しない経営も有るのでしょうか?個人店舗の場合は別にしても、未出店のままで・・・社員の夢はどこに有るのでしょうか?