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第113回 「今津久雄的こころ」     令和 3年11月10日                  外食経営塾塾長  今津久雄  

 飲食業界、慢性手不足の状況が続いて居ます「入りやすく出やすい」「特殊な資格が不要」「日常生活の延長上の職務」等々により、魅力や夢に欠けるからでは無いでしょうか?そして「経営者が教育に本腰を入れない」からだと私は言い続けています。サイゼリヤ様を始め、いくつかの企業は入社希望者が殺到しています「教育です」貴方も真剣に考えていただきたいですね!

 さて、私の豊富な失敗談(前職時代)・・・色々苦労の結果、若干の効果も出て、離職率も下がり「社員のやめない会社」として新聞にも取材を受けるようにもなりましたが・・・社員の個性発揮、能力開発のためには「更なる出店をして店長を多く作ることが良いのでは!」と。そこで「店舗面積の小さい店、家賃の安い郊外店」と感じ、模索しながら7店出店。結果3店舗しか存続できませんでした。大型店舗も小型店舗も管理状況は差がない?否、むしろ小型店舗の方が難しかったかもしれません。店舗運営は確かに若干楽であっても「人事管理」は小規模店舗のほうが難しかったですね・・・大型店はシフト管理や部所間の応援もなんとか出来ましたが、小規模店は一人の比重高くそれぞれの能力一杯の就労状況でしたから、応援や交代や能力差が大きく影響しました・・・後での反省ばかりの私でした。

 顧客満足度向上と、配属即戦力化を目指し「DAC(ダック)システム」なるものを考えました(D=デェシャップ。A=アテンダント。C=キャリー)による接客手法です。Dデシャップが出来上がった料理をCキャリーに配膳して、客室前まで運ばせる。Aアテンダントが料理提供と接客。というシステムです。今日入ったバイトでも、キャリーとして席まで運ぶだけですから即戦力。接客は慣れたアテンダントが担当。大型店では効果を上げました・・・が、小型店では導入難でした「お運び専門のスペースが無かった」・・・結果、大型店で育てて、小型店に配属という実際には難しいい状態でしたね・・・又々に反省!(大昔の、中居・お運び・配膳と同様システム)

 良し悪しは別として、戸籍年齢での定年制には疑問を持っていました。就労不可年齢での定年(退職)は、やむなしとは思っていましたが。先輩・高齢者しか出来ない仕事も模索しました「お客様相談室」「社員相談室」「施設管理部」「セントラルキッチン」「配送部」「営繕部」等々。人数や能力に左右される部所ですが、せっかくのご縁を「定年退職」というだけで良いのかな?という強い疑問からでした・・・