57の会 FAX通信 vol.149 2020年12月20日(株コミュニケーションオフィス57 代表取締役 今津久雄
岐路・・・後編
先月号で書きました父の岐路・・・当然「千石船からかに道楽の出店」が、最大ではあったでしょうけれど、私が感じるにもう一つ大きな岐路があったように思っています。それは・・・常に大家族主義・・・で従業員さんと共に生活・仕事を拡大するという考え方だったから生まれたことでしょうね。かに道楽の従業員寮用に購入したビル・・・道頓堀から北に二筋、徒歩3分の「三津寺筋」いわゆる「大人男の街」でした・・・昼は人通りも少なく、住民の僕らも通らない怖いお兄さんがいたところでした。当時「トルコ」という特殊浴場の5階建てビルを購入・・・寮にするはずでしたが「網元」と称してかに道楽の高級店を開店させたことです。店づくりも城崎の旅館風内装にして「豊かな空間」「食事の時間」を楽しむ」に挑戦したのです。開店当時、道頓堀のかに道楽から、御待ち客を網元にご案内してゆくのです・・・当時初バイトの僕は高校生、丸坊主の僕がご案内するのはお連れできましたが、成人男性社員のご案内の場合、途中で逃げられたこともたびたびでした(やはりまともな界隈ではなかった)2年目、ビル内に設置のサウナを、御待ち客(男性のみ)に無料サービス。3年目、網元自体に御待ち客が出始めました・・・数年後、同じ界隈に7階建て網元本館新築開業(寮は別の場所に建築)2店で年間20億円を売り上げるという事態になりました。立地にこだわらない、目的来店・・・大きな岐路だったように思います。当時多少高額な価格のカニ料理、店舗内雰囲気等々相まって東京他一等地ばかりではないところへも出店を続けました。しかもメニューはカニ中心。料理技術を求められる店舗ではありませんでしたから・・・
時代が後押ししたことは事実でしたが、父の大きな決断と出店があってのことだったと、今持って感じています。従業員との「大家族主義」共に歩み営業してゆく姿勢。父も私も「社員寮に居住」していました「かに道楽社員寮」との看板はありましたが「今津」という表札はありませんでした。後年、その話を聞いた父・・・5階の我が部屋の入口に「今津」の表札を付けていました・・・表には見えませんでしたから表札の役目は果たしていませんでしたが・・・
追伸・・・
テレビ大阪にて「かに道楽は城崎人」とかいう番組が数日前放映されたそうです(娘情報)内容は知りませんが、かにの季節や先月の新聞等から企画されたのでしょうね・・・12月16日父25回目の祥月命日でした・・・墓参(東京の我が家の墓)しながら色々昔を思い出し、懐かしみながら「今の時代とこれからの時代」を考え、行動して生きていきたい旨、新たにしました。
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- 12月, 25, 2020
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