03-5604-0020

〒116-0014東京都荒川区
東日暮里4-7-2誠道館ビル2階

第79回 社員の辞めない教育・研修

2018・12・10

外食経営塾塾長  今津久雄

[中堅社員目線 2]

先月申しあげました「現場は中堅社員がトップ」つまり「仕切る」ことが多くあります。1店舗時代は「あなたが仕切りました」複数店舗になると、当然中堅社員が仕切ることを「忘れて」?「あなたと同程度の力と判断力がある」と、思いがちになります・・・そんなことは無いのです・・・そのためには「システム化」してゆくことが大事になってきます。

深夜営業や早朝営業のとき、幹部的社員は現場に不在ということ多く、中堅社員が仕切りますから「無駄」「レベル低下」「勝手気まま」が多くあります(特に、調理作業や、バックヤード的な仕事)また「労働時間管理」も大きく影響することがあります。仕込み量や内容等々・・・その対応を常に管理する工夫が必要ですね。

また、中堅社員の将来を見極めやすくしておくことも非常に大事なことですね「可視化」する工夫です。私はいつも「3つの道」を話していました「この会社で幹部になる」「職種に合った道でエキスパートになる」「独立を目指す」です。全員が店長になって、幹部になって、役員・社長になれるわけではありません「その人に合った道を歩ませる」ことも経営者の大きな責任なのです!(入社当時から可視化の工夫は必要ですが)中堅社員の次は「職場内の責任者」レベルですから・・・私は過去に沢山の過ちを犯しました・・・中堅社員として、すごくよく働き、できる社員を「幹部に登用」した途端「退職」ということでした・・・私の見る目の無さでした!つまり「僕から目線」しか無かったのです「彼から目線」が全く無かったのですね・・・どういう働き方を望んでいたのか!・・・を「接客や調理は好きだけど、人の管理は望んでいなかった」知らずに「上へ上へ」と勝手にしただけでした・・・個性を理解していなかった。ということでした!沢山の有望社員を失いましたね~~反省!

そして、年に一度「自己申告書」を書かせました・・・将来の方向性を・・・そして希望・個性・に合った方向への「社内移動」で対応するように努力しました。「幹部希望者」には少しずつ上の仕事や、大きな店へ。「エキスパート希望者」には移動より、その仕事専門。「独立希望者」には、いろいろな仕事(店全体・許可・雑務関係等々)させるように。すぐに無理なことは本人も理解納得して働くと、耐えることができるようになるのですね。未来を見るのですね。