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第77回 社員の辞めない教育・研修

   2018・10・10

外食経営塾塾長  今津久雄
[新入社員目線 9]
最近話題の「経団連の採用時期の見直し」(撤廃?)いかが思われ
ますか?私は元々「慢性手不足の飲食業界にはそぐわない制度」と
思っていました。職業安定所・高等学校(専門・大学む含めて)い
わゆる「解禁」を待っての行動でした・・・7月1日に解禁後一斉
に高校訪問。職安の求人認可書類と会社案内を持参して・・・でし
た。残念ながら「開封されないまま積まれていた高校も多くあった
と思います・・・在職者の卒業高校、地方に的を絞って訪問。
4月入社社員の6月病(当時は5月病とは言わなかった)対策とし
て「定着指導会」開催。毎年40名程度の社員の母校の先生方にご
参加いただき、卒業生のカウンセリング、近況報告、後会食という
催し・・・職安からは「フライング?」とのご指摘受けるも、名簿
提出・職安係員も視察希望(一度も来られなかったが)で毎年続け
ました(むろん新求人票は認可前なので未配布)これは効果大!
余談ですが、入社1年半年後には、同卒業生の保護者ご招待「保
護者会」も実施。入社1年程度のわが子の作る料理や接客に涙流さ
れる保護者の多かったことを思い出します(これも効果大)他にも
いろいろ企画・企て事・・・等々約20年は苦労しました。徐々に
第一志望者が増えて離職率の低下にもつながり始めました。さ、こ
れからは「レベルの向上です!と更にいろいろ行いました・・・
ということで「確保した新入社員」を如何に「成長」「戦力化」
させるか!が最大の課題でした。そのためには「個人にあった職種
を作る」くらいの覚悟を持ちました。限られた「飲食店」と考えず
に「後に続く後輩・新卒候補のために」・・・「会社」的視野を常
に持つことが必要でした。数字的経営判断も別枠で把握しないと無
理もありましたが「職域拡大」「個性発揮」でした!
新入社員の教育は大変な労力と費用負担ではありますが、あなた
が「明日の礎」と心の底から思い、対応しなければ報われません
・・・目先の「経験・労力」だけに走っては、パート・バイトによ
る方向だけに行ってしまいがちになります(むろん、パート・バイ
ト労力も重要ですが)社会経験初めての彼らの「純粋な視線・思考
」をあなたの会社に生かしてゆかなくてはならないのです!幸い「
飲食業は人間性と日常生活が大きな比重を占めます」人間教育が本
人・会社、そしてお客様にも役立つことを自覚してください!