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第75回 社員の辞めない教育・研修

2018・8・10

 外食経営塾塾長  今津久雄

[経営者目線=特別篇]

「企業は何の為に?」を思わせられる事由に出あいました。創業数十年の業績好調な飲食店企業が、過去に色々な業態も模索し経営出店していました。それが「一業種専業」という方向性を選択した経営者。今まで、すべてがうまく行ったわけではなかったでしょうけれど、他事業・関連事業・他業種飲食店の中には好成績店舗もありながら、改めて「一業種専業」経営に徹する・・・ということのようです。経営者の責任は「企業の存続」です!何のために?有縁の方々「従業員」「業者」と「顧客」皆さんの為です!創業時は「この商品・この店」で「お客様に喜んでいただこう!」「働く社員を幸せにしたい」が第一で、複数店舗になると「お世話になった業者さんにも」となったはずです!それには「拡大・拡充」が必要になり「育った社員に次の場を」となったはずです。そして「安定」「発展」を求めて事業(部)拡大してゆくわけです・・・なぜか!今の時代「先行き不透明」新規でなくても「関連事業」「新業態飲食店」とか多展開の道は模索しなくてはならないのです。主力事業に何かが有っても、企業基盤を安定させるためです!せめて「3事業」(3本足)あると良いのではないでしょうか・・・飲食店なら、今の店と「他業種の店」という風にです。安定している今しかできないのです!

大手繊維名のついている多くの企業は「繊維は数%」他事業で存続。フィルム会社も方向転換誤った、当時最大手コダックの今は?鉄道会社は線路敷くだけから、沿線開発。アサヒビールさんはビールだけ?酒造メーカーは専業・単一業社多く苦労と衰退傾向・・・そして「老舗」と言われる旅館や手作り商品の会社等々「大きくなって行かない」=守ることが大事!で発展して行かない!今後の時代に「拒否的反応?」(家業的な生き方もありますから、それがすべて悪ではありませんが)有縁の従業員他を考えると・・・個人商店・・・的発想では「夢の実現にはならない」のでは?従業員の個性・能力の囲い込み?的になってしまうのでは・・・と。

独立時「3本足経営」という本を上梓しましたが、一本足も安定していない時には「まず一本立ち」を痛感しました。先述の企業は数十年の実績と業界一の業績がありながら「専業経営」に「立ち返ろう」としたそうです・・・「なぜ?」「何の為に?」「誰の為に?」と聞きました。能力充分な経営者に見えるのですが・・・残念!