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第55回 社員の辞めない教育・研修

第55回 社員の辞めない教育・研修      2016・12・10
外食経営塾塾長  今津久雄
[経営者目線「中堅社員」編 3]
先日ある方に・・・「俺が病気なったら、獣医にかかるよ!」なぜ?曰く「人間患者の医師は、看ながら根掘り葉掘り患者に聞いて病名を決める」「その点、獣医はペットに何も聞かないよ!そのペットの症状を看てきちんと判断、対応するからね」「獣医さんの方が優秀だよ・・・」と。
ブラックジョークではありますが、我々飲食業界には結構これに似たことが多くあります。逆に言えば「これをしなければ、社員教育に相当役立つ!」ということですね。
日頃からのコミュニケーションは大切で、重要なことです「症状が出たころ」には、処方が決まっていなくては!又その前に「予防的対応」ができなくては幹部失格!ということになります。特に「直属の上司」は。仕事状況や環境を見ていれば「過剰か適性か」能力や経験的に見て「出来そうか無理そうか」特に中堅社員の場合は「差の出やすい時」ですから・・・ひとくくりにしないで、一人一人のカルテを作り、処方箋を準備するくらいの配慮が必要なのではないでしょうか・・・貴方がこの仕事に就いた頃、万全でしたか?すべてうまくこなしましたか?「相手のレベルに合あせた見方・指導法」実践していまか?「今の貴方レベルで比較判断」している幹部が多いのですよ!特に教育担当者に言えることです。
私は45年前、電通を受験したかったのですが当校では受験資格すらない学部で、あっさる断られました。あの「鬼十訓」はその頃から有名でした。憧れました!今では悪なのでしょうか?「否」私はそうではないと思います!上司幹部が「教育」「対応」できていなかったことが原因で・・・自殺という最悪の結果を生じたのだ・・・と思います。残業時間の量ではなく「仕方」「させられ方」だったのではないでしょうか?前職時代「残業願い書」なるものを出させて、希望者には多くの残業させました。(自費で軽易な健康診断書出させて)家庭の事情で働きたい社員もいたのです。個々人事情が異なるのです!すべて残業悪・・・ではないのです。社員・幹部の距離が大事なのでは無いでしょうか!無論、何かで裁判になったりしたら、経営者側が不利にはなるでしょうけれど、店や企業を大きくするときは「中堅社員の力は不可欠なのです」獣医さんのように「看て治す」当然「日頃から看ている」ことが最重要ですが・・・