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57の会 FAX通信 vol.81 脚下照顧・・・

2015年3月20日

(株)コミュニケーションオフィス57 代表取締役 今津久雄

昨夜、某有名経営者の方のご招待で二人だけで夕食をご一緒しました。以前にも招かれたことがあり(十数名の席でした)今日はどんな経営者の方々をご紹介いただけるのかな?と楽しみに参じました。入口で出迎えの方に「今夜は何名の席でしょうか?」とお聞きしたら「今夜は○○と、今津さまのお二人です」と・・・急に緊張感が漂ってきました。結果今までのことや今後のことを話されたり、ご提示いただいたり、質問されたり・・・私見を述べたり・・・でした。アペリティフがシャンパンで、白赤ワインでコース料理・・・と、ビールが一滴もない食事ということもあり、飲んだ割には緊張感が漂った時間でした(小心者ですから)

飲食と言うのは「機会」「気持ち」「環境」や「お相手」等々により、まったく変化するものだ!というものだということを知ってはいても改めて感じました。昔、父に言われました「いくら高級で美味しい酒や飲み物より、喉の乾いた時の一杯の水に勝る美味しいものはない」と・・・つまり、食事や飲料を「ただ、提供するだけ」の飲食業と「ムードや時間や空間を同時に提供する」飲食業がある・・・いわゆる「お・も・て・な・し」ですね。

あなたのお店が、どちらの方向性を目指すかが「明確」でないと(途中変更も可)お客様は「迷走」され、客離れされてしまう・・・働く社員も同様、ということになります。その「あなたらしさ」を見つけ出すまでの苦労が大変で、見つける・身に付けることが重要ですね。そして徐々にではありましょうけれど「らしくなってくる」のでしょう。その右往左往が修行です。ただ、時間が無限にあるわけではありません。その中で如何に実現してゆくか・・・が求められます。私の主宰塾「外食経営塾」若手経営者の方が多く、出会ったときは数店舗の経営が、短期間でさらに数店舗開店・・・むろん、すべてが好成績ではない場合もあるでしょうけれど、そのとき「小さな赤字」を見落としてしまうことがあります(勢いで隠れてしまいカバーできてしまう)結構これが後々「響く」ことがあるものです。一歩止まって「脚下照顧」!

追伸・・・

 虫の眼・鳥の眼・魚の眼・・・を申しました。虫の眼のように「小さなことが見え」鳥の眼のように「遠くから見えて」魚の眼のように「濁った中でも物(事)が見える」ようになりたいな~~~と。自転車は漕げば漕ぐほどスピードが出て安定感は増しますが、接したり通り過ぎたりするものが瞬間的にしか見えなくなります・・・判断力を誤りがちになります。でも勢いで「正しいように感じてしまう」のです・・・ゆっくり乗ることは大変難しいですね。