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第15回 社員の辞めない教育・研修

第15回 社員の辞めない教育・研修    2013・8・12

                 外食経営塾塾長  今津久雄

「中堅社員編」(4)
先月号の続きです・・・幹部に近い「中堅社員ほど岐路に立っている」ということを「経営者は自覚」しなくてはなりません。研修担当者任せでは教育研修できないのです。中堅社員で出来る人ほど「将来を見据えている」ことが多いからです。幹部に近い・・・ということは、山で言うと「八合目」あたりですから、ゴール(山頂・幹部)が近いことと「外れるとあとが無い」ことを感じているからですね。どのようにあなたの会社の幹部にするか、活躍させるか!ですから、外れた場合のことも考えておかなくてはなりません。(全員が幹部になれるわけではないのですから)
飲食店の場合は、まだ「生かし方」は多くあるほうだとは思いますが・・・たとえば新規出店の店長。多店化に伴う新ポスト(セントラルキッチン・配送・仕入れ・ネット販売)等々です。ただ出店ペースが落ちたとき、内部強化目的の場合「中堅社員のほうが見切る」ことがあるからです。「人事はスカートだ」と教えてくれた人が居ました。上から見ても中は見えないけれど、下から見ると丸見え・・・ということですが(卑近な例でご容赦)まさに、言えています。中堅社員が自分の将来を見たときに、新人よりもはるかに「現実的に見ている」事を知らなくてはならないのです!(経営者は)出店ペースが落ちたら、業績を見ます。採用数を見ます。内部強化は「理由を知りたがります」ただ「レベルアップを!」とハッパをかけても実践され難いと思わなくてはなりません。「方向性を明確に示すことです」たとえば、競合社のあの店のレベル。有名ホテルのあのレベル・・・と「視覚化」して示した上での教育研修をしなくては効果が発揮されません。
経営者(特に創業経営者)は独特の思考者が多く、他人との比較はでき難いので、研修等にも生かし難いことが多くあります。常識から外れた思考と行動力で現在があるのですから・・・新人研修も大事ではありますが「経験者の中堅社員」の教育がもっとも重要なことだと言えます。経営者自身が「型外れ」な人が多いのですが「部下は型にはめたがる」人が多いのです。「会社運営にはルールや行動規範が必要」と感じるからです・・・そこがあなたの企業の将来への「岐路」かも?ですね。